かっぱ

かっぱ
I
かっぱ【喝破】
(1)大声でしかりつけること。

「『返事をしないか!』と江間君の~した時/第三者(独歩)」

(2)誤った説をしりぞけ, 正しい説を確信をもって言い切ること。

「神にも苦痛があるとは, たしかカライルが~したのである/神秘的半獣主義(泡鳴)」

II
かっぱ【河童】
〔「かはわらは」の転〕
(1)水界にすむと考えられている動物。 くちばしがとがり, 甲羅や鱗があり, 頭の頂に水をたたえた皿がある。 人間に相撲を挑んだとか, 人馬を水中に引き入れたとか, 田植えを手伝ってくれたとか, 人間界との交渉を説く話が多い。 水神もしくはそのお使いの零落したものかといわれている。 かわっぱ。 かわこ。 かわたろう。 みずち。 しばてん。
(2)水泳の上手な人。 また, 水泳ぎをしている子供。
(3)子供の髪形。 髪を下げ, 耳のあたりで切りそろえたもの。 江戸時代は頭のてっぺんを丸く剃った。
(4)〔河童の好物だからという〕
キュウリ。 また, キュウリをしんに巻いた海苔(ノリ)巻き。 かっぱ巻き。
(5)見世物・劇場などの木戸口にいて客を呼び込む人。 呼び込み。 合羽(カツパ)。
(6)〔川に浮かべた舟に客を引き込むので〕
船饅頭(フナマンジユウ)の別名。 下級の私娼。
~の川流れ
水中にすむ河童も, 時には水に押し流される。 どんな達人でも失敗することがある。
~の屁(ヘ)
取るに足りないことのたとえ。 へのかっぱ。
〔「木端(コツパ)の火」の転とも, 河童は屁を水中でするので勢いがないからともいう〕
III
かっぱ【河童】
小説。 芥川竜之介作。 1927年(昭和2)「改造」に発表。 河童の世界を借りた風刺小説。 死を決意した人間の眼でみた現実の世界, 作者の心象風景が戯画化されている。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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